AKB48の姉妹グループBNK48が大人気

9月13日、タイのプラユット首相は、来タイ中のAKB48のメンバー6人と会談し、AKB48の歌に合わせ、ペンライトを振る首相の姿がニュースで流れました。庶民派をアピールといった感じですが、一般のタイ人はAKB48は知っていても、コアなファンでなければ、この6人のメンバーについては知らないでしょう。

しかしAKB48のタイの姉妹グループBNK48については、ファンでなくてもメンバーの顔を認識できるほどの露出の多さです。テレビでも街角でもAKB48の登場する広告を目にしない日はありません。トヨタやサムスンといった大企業が、起用しているところを見ても、その影響力の大きさが計り知れます。15日には毎週土曜日の午後6時から放送される、政府の広報番組にもメンバーが登場していました。

人気が爆発したのは、昨年「恋するフォーチュンクッキー」のタイ語バージョンがヒットしてからで、それまでも熱狂的なファンはいたようですが、興味のなかった一般のタイ人まで巻き込んだのは、やはりこのヒット曲が大きかったです。「恋するフォーチュンクッキー」のタイ語バージョンは、ユーチューブでの再生回数が1億回を越え、子どもたちにも大人気です。

BNK48はタイ人のグループだけど、日本のフォーマットであることは、みんなわかっています。「恋するフォーチュンクッキー」も日本語がオリジナルと知っています。タイではエンターテイメントに関しては、ドラマ、音楽共に、韓国勢が日本勢を圧倒していますが、続々と韓国人アイドルという製品を送り込んでくる韓国に対抗して、日本は日本製のフォーマットで勝負というのは面白いです。日本のブランド力が高いタイでは、フォーマット戦略はアイドルに留まらずいろいろなジャンルで活用できるでしょう。

 

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