香港 キャセイパシフィック大リストラ、ドラゴン航空消滅へ

キャセイパシフィック航空グループは10月21日、リストラ計画の内容を発表した。現地メディアによると、キャセイは世界の職員3万5000人の24%に当たる8500人を削減。うち香港の職員が5300人を占める。傘下のキャセイドラゴン航空は即日で運営停止となり、路線はキャセイと香港エクスプレスが引き継ぐ。35年の歴史を持つドラゴン航空のブランドは消滅することとなる。キャセイ幹部は、新型コロナウイルス肺炎(COVID—19)による乗客の大幅な減少で同社グループは過去数カ月に毎月15億〜20億ドルを消耗し、倒産を避けるためにはやむを得ない決定と説明。将来的に航空業が回復した際には解雇した職員を再雇用する意向を示した。今回の人員削減で毎月5億ドルのコストを削減できるという。5300人の人員削減は2002年の敦煌酒楼集団の閉業で約2000人が失業したのを上回り、香港の労働市場史上で最大規模の1つといえる。労働界選出の立法会議員である潘兆平氏は、香港の現在の失業率は6.4%で約25万人が失業しているためキャセイで解雇される5300人の吸収するのは難しいと指摘しているほか、他の大手企業も追随して大規模な人員削減を行うとの懸念を示した。

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