国際通貨基金（ＩＭＦ）の統計で、世界の外貨準備高に占める人民元の割合が拡大したことが分かった。７月３日付各紙によると、第１四半期の世界の外貨準備高に占める人民元の割合は前期比０．１２ポイント拡大の２．０２％となり、２０１６年第４四半期以降で最高となった。第１四半期の世界の外貨準備高は１１兆７３１０億米ドルで、前期比０．８％減。このうち米ドルは６兆７９４０億米ドルで全体に割合は６１．９％となり、前期の６０．８％から拡大した。主に各国中央銀行が新型コロナウイルス肺炎（ＣＯＶＩＤ—１９）流行のため大量の米ドルを蓄積したことによる。続いて外貨準備高に占める割合で大きいのはユーロの２０．０５％、日本円の５．７％となっている。人民元は外貨準備高に占める割合で世界５位となり、総額は２２１４億８０００万米ドルとなっている。