中国経済の回復により人民元相場が引き続き上昇している。１２月６日付現地各紙によると、英ロイターは消息筋情報として「中国の政策決定部門は人民元相場が過去２年半で最高に達することを懸念していない。中国経済の回復加速に加え、中国人民銀行（中央銀行）が人民元相場を設定する上で市場にさらに大きなコントロールの余地を与えるため」と伝えた。内部関係者は、人民銀行が人民元相場の上昇に対して比較的寛容な態度を取っていることを明らかにした。これは人民銀行が市場にさらに大きな役割を発揮させようとしていることを反映しており、人民元国際化の長期的改革の一部であると指摘。国内の需要は依然として弱く、新型コロナウイルス肺炎（ＣＯＶＩＤ—１９）の新たな波が世界経済の先行きに影を落とし、米国との緊張関係も短期中に緩和することは難しいため、短期的には通貨政策の引き締めはないと予想している。