近隣諸国からの労働者が増えるタイ

今週、タイではロイクラトンというお祭がありました。ロイクラトンは川に流す(ロイ)灯籠(クラトン)という意味です。水の精霊に感謝を捧げ、また罪や汚れを水に流し、魂を浄祭典で、地方により違いはあるようですが、バナナの幹や葉っぱなどで作った灯籠の上にロウソクと線香を立て、川に流します。日本の灯篭流しと似ていますが、タイのロイクラトンは花火を打ち上げたり、ステージで歌や踊りをしたりと賑やかなお祭になっています。

毎年、川沿いにある近所のお寺に行っていますが、今年は例年より人出が多かったです。タイの伝統的な服を着てきている人もおり、華やいだ雰囲気です。今年はタイ人だけでなく、ミャンマー人やカンボジア人の姿が多く目につきました。彼らの国でもロイクラトンに似たような習慣があるようです。ミャンマー人は顔に薄茶色の泥のようなものを塗っている人が多いので、すぐわかります。

ロイクラトンで見かけたミャンマー人やカンボジア人は、観光客でなく、タイで働いている人たちです。建設現場ではほとんどがミャンマー人です。毎朝、出勤時にコンドミニアムの建設現場の横を通るのですが、ミャンマー人を乗せたトラックが続々とやって来ます。家の近くにはカンボジア人労働者の宿舎があります。飲食店でもスタッフがミャンマー人、カンボジア人、ラオス人ということも多いです。タイは近隣諸国からの労働者がいないと、経済が回らない状況になっています。

バンコクから小一時間のマハチャイという町には、大きなミャンマー人コミュニティーがあり、アウンサンスーチー女史がタイに来た際には、わざわざ訪れたほどです。今後タイでのビジネスでは、タイ人だけでなく、ミャンマー人、カンボジア人、ラオス人と接する機会も増えると考えられます。近隣諸国の文化やマナーについて知っておくと良いでしょう。

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